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キョン「また使徒か」 part6



698 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 20:22:51.04 ID:n21dCXjMi

次の日
学校

キョン「おーっす」

古泉「」ニヤニヤ

長門「」ニヤニヤ

キョン「な、なにニヤニヤしとるんだ。気色悪い!」

古泉「だって…ねぇ?長門さん」ニヤニヤ

長門「ねぇ?小泉さん」ニヤニヤ

キョン「お前人間らしくなってなんかほんとに人間らしくなってきたよな」


ハルヒ「おはよ。キョン」

キョン「おう」

アスカ「おっはよーう!」

シンジ「あ……おはよう」

キョン「おう、二人とも。おはよう」

古泉「そういえば、カヲルくんいませんね」

キョン「あーあー。せいせいするね。あいつはやたら近づいてくるから嫌いだぜ」

佐々木(やたら、近づく!?)

古泉「あーたしかにカヲルくんはあなたの事が大好きですよね」

佐々木(!?)


キョン「いい迷惑だ。あいつはいつも顔が近い。お前よりもだ古泉」

古泉「おや、し、っ、け、い」ずいっ

キョン「やめんか」

カヲル「ずるいなぁ、古泉くんばっかり」ずいっ

キョン「うおわっ!?」

カヲル「やっ。おはよう。キョンくん。古泉くん」

古泉「おや、来ていたのですか?」

カヲル「ついさっき来たばかりだよ。ちょっと……あー、親とケンカしてね」

古泉(親?)

キョン「そりゃま、災難だわな。とりあえず離れろおい」

佐々木「……」わなわな


カヲル「いやだよ。このまま君に抱きついて、接吻してしまいたいくらいさ…」

古泉「うぷっ」

佐々木「!!」ガタン!

キョン「やめろよせ離れてくれ後生だから頼むからは な せえええええ!」

カヲル「ふふっ……」

古泉「これは…」サッ

キョン「おい、古泉!なに携帯出してんだ!」

長門「証拠」サッ

キョン「なんのだよ!」

シンジ「ふふ」サッ

キョン「おい!!」

カヲル「さぁ!甘い接吻を!」

キョン「うわあああ!」


カヲル「ん?」

佐々木「や、やめ…」

カヲル「ふふっ」

キョン「な、なんだよ気色悪い。それより膝の上からどけろ」

カヲル「君も、なかなかやるねぇ。シンジくんとは大違いだ」

キョン「はぁ?」

カヲル「君たちには、期待してるよ。イレギュラー」ぼそっ

キョン「!?」

カヲル「あとで、話せるかい?」ぼそっ

キョン「場所は」ひそひそ

カヲル「体育館の裏。ベタだけどね」ひそひそ

キョン「わかった」ひそひそ

カヲル「ふふっ。じゃ、放課後にね」

キョン「おう」

佐々木(!?な、なにを話していたんだ!?)


放課後
第壱中学校、体育館裏

カヲル「やっ。きたね。キョンくん」

キョン「話ってのはなんだ?」

カヲル「ふふっ。単刀直入だね。じゃあこちらも単刀直入に聴こうかな」

カヲル「君たちは、老人たちが危惧しているところの、イレギュラー。合ってるかい?」

キョン「……さぁてなぁ?なんの話をしてんのか、まったくもってわからん」

カヲル「ふふふっ、やっぱり、君はとんでもない狸だね。食えないよ」

キョン「なんの話しかねぇ?」


カヲル「曲者、だね。古泉くんたちも、君みたいな感じなのかな?」

キョン「古泉ほど、俺は頭は回らんよ。俺はただのバカだ」

カヲル「そうかな?本当は頭が良いのを隠して、バカを演じているようにも見えるよ?」

キョン「……そうか?どうかねぇ?俺は常に定期テスト然り、常に低空飛行だが?」

カヲル「そういう頭のはなしじゃあないだろうに」

キョン「はて、バカだからわからんなぁ。すまん」

カヲル「ふふっ。そうか」


カヲル「もし、君がそんな態度ならば、僕はここで覚醒しても構わないんだよ?」

キョン「!!」

カヲル「ATフィールドを展開し、何号機でもいいな。コアが入っているのは少ないから」

カヲル「何号機かを操り、指名を全うしても」



カヲル「僕は、一向に構わない」

キョン「こん、の…!」



古泉「させませんよ?」

カヲル「ん?」

長門「それだけは、させない」

佐々木「許さない…!」

カヲル「やれやれ。佐々木さんだけは少し違う気がするのは、気のせいかな?」

キョン「いや、当たりだろうぜ」

カヲル「ふふっ。みんな怖いなぁー。大丈夫だよ。軽いジョークだ」

古泉「安心できませんね」

長門「……」

カヲル「……最も、君たちにはなんの力もないだろう?僕が何をしようが、君たちに止める術はない」

古泉「!!」


古泉「……わかりませんよ?僕が能力はない。とは言っていません」

カヲル「あっは!もうそれ、自分達がイレギュラーって言ってるのと同然だよね。気付かない?」

キョン「……ふざけんのも、いい加減にしろ。渚」

カヲル「おや?怒った?ごめんね。でも、本当のことだろう?僕がなにをしても止められない」

キョン「マウントとりゃいいか?おい」

カヲル「ATフィールドで吹き飛ばしてあげるよ。骨が折れたらごめんね?ふっふふ」

キョン「こんの野郎…!」

古泉「もし、能力が使えるのだとしたら、貴方はどうなさるおつもりですか?」

カヲル「排除……かなぁ?」

古泉「っ!」

カヲル「当然だろう?僕はゼーレのシナリオ修正用の駒にすぎない」

カヲル「なら、使命を全うするのは、当然だ」


カヲル「最も、君らが能力を、使えようが使えなかろうが僕には関係ないしねぇ。絶対不可侵領域。心の壁。ATフィールドがある限りね」

古泉「……うちぬけるとしたら?」

カヲル「そりゃあ凄い火力だね。ポジトロンスナイパーライフルも真っ青だ」

古泉「……なぜその武器の名を?」

カヲル「さぁてねぇ?」

古泉「……」

キョン「長門、佐々木。下がってろ。こういうのは男の仕事だ。
なぁ?古泉」

古泉「ええ、お任せください」

カヲル「羨ましいな…その厚い信頼」

キョン「はっ!お前とだけはゴメンだな!」

古泉「僕も、貴方だからこそ、信頼していますよ」

カヲル「……ふふっ……」


カヲル「僕がATフィールドを使えば……司令室にBLOOD TYPE-BLUEとでて、一瞬でバレてしまう」

カヲル「君たちには頑張って欲しい。けど、やっぱり僕はゼーレの人間だ」

カヲル「けど、敬意を評して、」

カヲル「生身で、ケンカしよう。エヴァとか、ややっこしいの、抜きでね」

古泉「ですって」

キョン「2対1で負けたら、お袋に合わせる顔がねぇ。けど、逃げたら先祖に顔合わせできんな」

古泉「ですね」

カヲル「さ、おいで。イレギュラー!」


まずは俺が行った。
まず始めに右ストレート。
それだけを考えて殴った。
思い切り振りかぶり、一撃!

カヲル「あっはは、当たんないよ。ほんと、一般人だねぇ」

すいっと、避けられ、俺は勢い余ってずっこけた。
次いで後ろをすぐに見ると、古泉がすでに走っていた。あのニヤけ顏はない。
古泉の右手の挙動はとてもはやく、まるで無駄がなく、本当にケンカ慣れした不良のような動きだった。
見事、そのストレートは渚の腹部を直撃した。

古泉「機関の教育を舐めないでくださ、うおっ」

喋っている最中にだ、古泉は右腕ごと体をぐいと引き寄せられ、渚が上げていた左足に顔面を直撃させた。

カヲル「ゼーレを、舐めないで欲しいなぁ?ふふっ」


古泉「ぐっ…くぅ…」

古泉は顔を抑えながら後ずさる。
俺はすぐに立ち上がり、左足を軸に右脚を振りかぶり、大きく回転する。

キョン「おらっ!」

カヲル「おっそいって。まだまだ」

見事に起動を読まれ、渚がひゅんとしゃがんで避ける。

キョン「古泉!」

古泉「ああ!もう、人使いの荒いお方だ!」

これを好機と、古泉が突っ込む。
渚の手前で古泉がぐっと態勢を落とし、左脚で踏み込んで、右脚でニーアタック。

カヲル「いっ…た!」

渚の顎に、クリーンヒットし、怯んだ渚に向けて、俺が両手を、合わせてぐっとにぎった形で後頭部を思い切り殴る。

カヲル「ぐっ……」くらっ



カヲル「いっ……たいなぁ!もう!」

キョン「うおっ!」

殴った衝撃でひっこめきれなかった両腕を、渚の両腕にぐっと掴まれ、そのまま古泉のほうにぶんと振り回される。

古泉「いっ!?」

キョン「すまんっ!!」

顔面デコ衝突。
情けない。

カヲル「やってくれたね。イレギュラー。いくら使徒でもいたいんだよ?」

キョン「お前が売ったケンカだろうに…」

古泉「ペッ……あー…くちん中切りました」

カヲル「反撃するよ。悪いけど」


カヲル「こんの!」

ドフっとにぶい音と共に古泉が2m程飛ぶ。
しゃがんでる時に思い切り腹部を蹴り飛ばされたのだ。

カヲル「あー…いたい。僕じゃなきゃ失神してるよ」

キョン「…くっそ」

カヲル「はぁ。ごめんね。蹴るよ」

デコ衝突のせいでうまく動かない体なのに、横っ腹を思い切り蹴り飛ばされる。
俺はそのままの格好で吹き飛び、受身も取れぬまま地面に体を擦り付けた。

キョン「いぃ…ってえー…」

古泉「……ききますねぇ…」

カヲル「さて、どうしてくれようか?」


カヲル「ふんふんふんふ、ふんふんふんふ!」

キョン「うっぐ……」

渚は鼻歌混じりに俺たちを蹴り続けた。
砂のはいってぼやけた目に、泣いている佐々木と、へたりこんだ長門が見える。
そうだ。じっとしてろよ。

カヲル「ふーんふんふ、ふーんふふーん」

キョン「ぐっあ」

古泉「うっ…あ…」

ぐいっと渚に髪を持たれ、そのまま渚の顔の位置まで持ち上げられる。
こいつてさすが使徒だ。

カヲル「うっふふ。さて、どうする?接吻してくれたら許してあげるよ」

キョン「はっ…てめぇとするくらいなら…古泉とした方が、幾分かマシだ」

古泉「こんな外道と同列ですか?……ひどい……ですねぇ」

カヲル「外道とは言ってくれるね」


カヲル「……ふふ」

キョン「ぁに、笑ってやがんだよ。ってか、髪。いてーからとっとと離せ」

カヲル「はぁ?劣性なのにその口の聞き方はないんじゃないの?」

古泉「虚勢はるくらいしか…能がないですからねぇ?」

キョン「うっせ…げほっ」

カヲル「……」

キョン「なんだってんだよ…」

カヲル「やーめた」

キョン「!?」


カヲル「あんまり、面白くないし」

キョン「言ってくれんなぁー…」

古泉「ですねぇ」

カヲル「なにより」

カヲル「いろいろ、見せつけられたし。ここで僕が使命を全うするのはシナリオにない」

古泉「な、じゃあなんで…」

カヲル「ヒマつぶし?」

キョン「ほんと外道だな。おい…」

カヲル「あはは!冗談」


カヲル「僕が生身で子供とケンカするなんてシナリオも、これまた無いんだよ」

キョン「だから…?うおっ!?」

急に手をはなされ、どすんと落ちる。

カヲル「ほんとなら、全力でゼーレが事実を消しにくる」

古泉「でしょうね…いてて…」

カヲル「でも、来ないだろ?」

キョン「そうだな…」

カヲル「運命に、あらがえる」

キョン「はぁ?」

カヲル「君たちは、救世主だよ」


キョン「ガキのケンカなんか、興味ないだけだろ?」

カヲル「バカだな。あれは本気で言ってたのか。ふふ。僕が普通のガキかい?」

キョン「……そりゃそうだが」

カヲル「しかもチルドレンとケンカだよ?普通止めるさ」

古泉「僕達は利用された訳ですか」

カヲル「君たちの替わりなんか、あのクラスにたくさんいる。それに、僕は使徒であると吐露しているんだよ?」

キョン「まぁ、そういわれたら」

古泉「たしかに、おかしい、ですね」


カヲル「ごめんね、利用したみたいでさ」

キョン「別に、いいよ。あーくそ、口が、鉄くせぇ」

古泉「あなたのことは、色々しっていますし、ね。よっと」たんっ

キョン「あー…たしかになぁ。よっこらせっと」

古泉「じゃあ、貴方は、もうゼーレとは?」

カヲル「なるべく、縁を切りたいもんだね」

キョン「そうか……」

キョン「うおわっ!?」

佐々木「……っ!」ぼろぼろ

キョン「お、おい、佐々木?」

佐々木「死んじゃうかと…思ったじゃないか…」

キョン「…すまん」ぽんぽん


カヲル「はぁーあ。残念だよ」

キョン「あ?なにがだ?」

カヲル「君のことだよ。鈍感だね」

キョン「はぁ?」

カヲル「ほんと、かわいそうに。佐々木さんも」

古泉「長門さん、立てますか?」

長門「……」

古泉「長門さん?」

長門「……腰が抜けた。立たせて」

キョン「はぁ…やれやれだなぁ…」




キョン「一時はどうなることかと」

カヲル「いやぁ、熱くなっちゃったねぇ」

古泉「本気で痛かったですよ。全力で蹴っ飛ばすんだから」

カヲル「あはは。ごめんごめん。ついカッとなっちゃってね」

キョン「…じゃあ、俺たちの事を話すよ。俺たちだけ、お前のことを知ってるのは気持ち悪いからな」

そして、俺はゆっくりと渚に語った。
ハルヒのこと。
この世界のこと。
俺たちの事を。

カヲル「……じゃあ、ここは虚構の世界なのか…」

キョン「いや…どうなんだろうな。よく、わからん」

古泉「詳しいことはまだ言えませんね」

カヲル「ふふっ…そんな話を聞くと、こちら側のものとしてはすこし辛いね」

カヲル「だから、呼称を、知っていたりしたのか」

キョン「そうだ」

カヲル「はぁ……なんだ。そんなことだったのか……」


カヲル「老人たちが騒ぐもんだから、どんな能力者かと、内心びくついてたのに。案外弱いし」

キョン「ほっとけ」

古泉「いやはや、お恥ずかしい」

カヲル「実際、なんの能力も無いのかい?」

古泉「彼は、完全に一般人ですよ。あなたもご存知の通り。僕は、……いまは、微妙ですね」ボゥッ

カヲル「光の、玉?」

古泉「まぁ、本来ならばもう少し大きくできるのですが…いまはこの豆粒が精一杯ですね」シュン

カヲル「なんで使えるんだい?閉鎖空間とやらでしか使えないんだろ?」

古泉「ここが閉鎖空間のでっかい版みたいなもんだからでしょう」

カヲル「ふーん」


カヲル「ま、いいや」パンパン

カヲル「多少ながら、君たちの手助けをするよ。お役に立てるかわからないけどね」

キョン「な、マジか!?」

カヲル「他ならぬキョンくんが頼んでくれるならね」

キョン「ぐっ…じゃあ、たのむ。渚」

カヲル「な、ま、え」

キョン「か、カヲル」

カヲル「よろしい!」


カヲル「じゃ、僕は帰るよ。じゃあね。キョンくん。古泉くん。長門さん。佐々木さん」

キョン「おう」

古泉「また明日」

長門「……」

佐々木「……」じーっ

カヲル「あはは。こわいこわい。じゃ、帰るよ。またね」




キョン「ぶっはぁぁぁぁ!きんっちょうしたぁぁぁぁ!」

古泉「さすがに…怖かったですね…はぁー…」


古泉「ばけもんですね。やっぱり」

キョン「な」

長門「あの蹴りは…辛そうだった」そっ

古泉「おや……ありがとうございます」

キョン「しっかし恐ろしかったよ。なんだあのなんつうか…気迫?」

古泉「殺気、というのはああいうのを、いうのかもしれませんね…無言の圧力、みたいな」

キョン「あー…つかれたぁー…」

佐々木「お疲れ様。キョン」なでなで

キョン「は、腹を撫でるな!」


キョン「しかし、カヲルの助けはかなり、ありがたいんじゃないか?」

古泉「ええ。かなりの戦力でしょう。もっとも、ネルフ内には入れないでしょうけどね。仮設四号機はあなたが乗っていますし」

キョン「「ふふっ、おいで、リリンのしもべ…仮設五号機!」とか、やりかねなくないか?」

古泉「あー」

佐々木「僕は、渚嫌いだよ」

長門「私も」

古泉「まぁまぁ」

キョン「あいつはあいつで大変なんだよ。いろいろと」


その後、俺たちはすこし話して帰った。
はぁ…本当に疲れた。
身体中ぎしぎしいうし。
はぁ……制服、クリーニングに出さなきゃな…

さぁて…帰って、お袋に絞られて、寝るとするか。


part7に続く

キョン「また使徒か」 part5



615 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 18:27:36.92 ID:n21dCXjMi
さて、俺たちはというとだ。
ハルヒを家まで送り届け、俺と長門と、古泉で公園に集まっていた。

キョン「さってと。集まったわけだが。どうすんだ?」

古泉「まずは、疑問の消化ですか」

長門「……」こくん

キョン「んじゃあ、とりあえず、佐々木呼ぶか」

古泉「あ、お願いします」

長門「……」




「……さて、聞かせてもらおうか。イレギュラー……」


キョン「すぐ来るそうだ」

古泉「そうですか」

長門「そう」

キョン「……長門?」

長門「なに」

キョン「疲れてるのか?」

長門「……疲れては、いない。……はず」

キョン「そうなのか?」

長門「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースである私に、疲労感は、ない……」

キョン「顔が青いぞ?」

長門「……」バタンッ

キョン「!長門!」

古泉「長門さん!?」


キョン「おい!おい、長門!」

古泉「しっかりしてください!長門さん!」

長門「う……」

キョン「おい!」

長門「大丈夫。恐らく、人間でいうところの、ただの目眩」

長門が目眩?
ありえないだろ!

古泉「とにかく……ベンチに!」

キョン「お、おう!」


キョン「大丈夫か?」

長門「平気。もう回復した」

キョン「回復ったってなぁ」

長門「平気」むくっ

古泉「じ、じっとしていたほうが…」

佐々木「ん?どうしたんだい?」

キョン「佐々木!…長門が!」

佐々木「?長門さんがどうしたんだい?」


キョン「対有機生命体うんちゃらかんちゃらの長門が、目眩で倒れたんだよ」

佐々木「それは……ありえないだろう?」

古泉「本来ならば、ありえません。聞きそびれていましたが、もしかして、能力も?」

長門「……使えない」

キョン「なんてこった」

古泉「やはり、情報統合思念体がいない、というのが絡んでいるのでしょうか」

そういえば、最近の長門はすこし変だった。
妙に人間らしいというか…かわいらしいというか。

佐々木「なにニヤけてるんだ。キョン」

キョン「失敬」


長門「世界改変の際、私が再構成されたという可能性がある」

古泉「なるほど、それならば納得がいきます」

佐々木「しかし、それを涼宮さんが望んだ、という前提が必要だろう」

長門「それに関しては…」むくっ

キョン「おい」

長門「平気。それに関しては、恐らくありえないこともない。涼宮ハルヒは常々、有希は人間らしくないところがあるわよね、と漏らしていた」

古泉「では、あの演算能力。ハッキングセンスはどう説明します?」

佐々木「一般的、といえるかはわからないけど、そういう一般的なすごい能力を涼宮さんがみたことがあるなら、そういう能力だけは許した、で説明つくよね」

キョン「あ、コンピ研とのゲーム!」

古泉「ありえますね」



キョン「なら、もう長門は一般人となんら変わりない……ってことか?」

古泉「異常なコンピュータに関するセンス以外は…ですがね」

長門「……」

キョン「災難だな、長門……あんのバカのせいで…」

長門「……」

長門「いい」

キョン「え?」

長門「すこし、嬉しい気がする」


キョン「…そっか。まぁ、俺はお前がいいならいいよ」

長門「そう」

古泉「…もう、平気ですか?」

長門「問題無い」

古泉「では始めましょうか」

古泉「まず、今回の使徒の侵入速度の違い」

長門「あのスピードはありえない。2.7倍というあの異常速度は原作とは全然違う。更にいえば、O2をエネルギーとしていたのも明らかにおかしい」

古泉「たしかに本来、イロウルの弱点がO3、オゾンである以上、O、つまり酸素をエネルギーにしているのはおかしいですね」

長門「そう、そこから導き出される答えを、仮定で出すと、使徒は原作よりも明らかに強化されている」

古泉「そう考えるのが妥当でしょうね」



「原作……?なぜ、使徒の呼称をしっているんだ?今回の使徒、本来の姿とは違うのか……?」


キョン「だけど、シャムシエルに関してはどうだ?あれは全然強くなかったぞ?」

長門「そう」ニヤニヤ

古泉「強くなかったですね確かに」ニヤニヤ

キョン「もうやめろ!」

長門「サキエルは、話を聞く限りではかなり原作に近い。初号機の暴走などを含めて考えても。
シャムシエルも同じ、あまり強くはなかった。しかし、原作ではありえない点が一つ」

古泉「トウジくんたちですね!」


長門「そう。つまり考えられるのは」

古泉「僕達が来たことで、著しく原作の内容が改変されている」

キョン「!?じゃあ、俺たちのせいで…!」

長門「それに対する救済措置が、恐らく、参号機、及び仮設四号機。参号機に
異常が一切見受けられないところから見ても、これは明らかなこと」

古泉「しかし、原作が著しく改変されている以上は、」

長門「いつ、どの機体にバルディエルが寄生してもおかしくない」

キョン「!!」

佐々木「なるほど」


キョン「ひとつ、いいか」

古泉「どうぞ」

キョン「この世界、エヴァの世界にしちゃ少しおかしいよな?サキエル撃破時に、アスカは居ない。その上、加持さんにあの時点でシンジが面識あるのも、明らかに気に食わん。もし、俺たちが来て居ないとしても、どう考えてもおかしい設定じゃないか?」

長門「……はぁ」

古泉「原作改変原作改変といっているのに、いまさらそこですか?」

キョン「なっ…」

古泉「しかし、確かに興味深いですね」

長門「キャラが明らかに違うものもいる。例えば、碇ゲンドウ」

キョン「あの親子はたしかに既におかしい」


長門「これは、あらゆる作品がミックスされているという仮定は?」

古泉「ダメですね。世界改変の元が涼宮さんの知識なわけですから」

長門「そう…」

古泉「しかし、登場しているのは既に漫画の中にでている方たちですよね」

長門「ダウト。その理論をそのまま続けると、アニメにしか存在しない使徒がいるのは明らかに不自然になる」

古泉「それもそうですね」



佐々木「キョンって、最初どこでエヴァを知ったの?」

キョン「俺は、漫画から入ったクチだ。最初の頃は楽しくて使徒の名前検索したりしたな」

古泉「!!」

長門「!!」


古泉「そうか……」

長門「涼宮ハルヒは能力を除けば一般人。思考パターンも、基本的には一般人のそれに準ずるはず」

古泉「もし、エヴァにのめり込んだ彼女が、ネットなどで使徒の事を検索していたのだとしたら!」

長門「その過程でアニメにのみ登場する使徒の存在を知ったのなら、イロウルなどのアニメにのみ登場する使徒が現れても不思議ではない」

古泉「キョンくん!あなたは他に最初、何を思いました!?」がくがくがく

キョン「ちょ、お、ま、おち、つけ!」がくがくがく

キョン「いきなり言われたってわからん!」



古泉「……そうですか……役に立ちませんね」

キョン「なっ!?」

長門「あまり彼を責めないで欲しい。彼は、骨の髄まで一般人なのだから」ニヤニヤ

古泉「それもそうですかね」ニヤニヤ

キョン「バカにしてるよな、お前ら。おい」

佐々木「僕は、もし願いが叶うなら、いっぺんに色んなキャラにあってみたかったかな」

古泉「!!」

長門「それには同意する」


古泉「たしかに、涼宮さんが、もしエヴァの世界にいけたら、いっぺんにみんなと会いたい。と願っていたなら」

長門「全員が既に面識があって、いつでも登場できるこの設定には納得できる」

古泉「あのクソ早い段階で加持さんが、登場したのも頷けます」

長門「しかも、すぐさまパーティ。登場人物と絡むには、最も効率的」

キョン「なるほどな」

キョン「ところで、この会議開くのに朝比奈さんはいいのか?」

古泉「あの人頭の中エロいことしかありませんから」

長門「雌牛」チッ

キョン「おい!」


「……彼らは……何者なんだ?」

「……第17次補完計画中間報告書には、キョン。涼宮ハルヒの名は記載されていない」

「もっとも、彼の本名がわからなきゃ意味がない…か」

黒服「お勤めご苦労」

「どうも」

黒服「結果はどうだ?加持リョウジ」

加持「…いやぁ、すまんねぇ。ボウズだよ」

黒服「そうか。ご苦労だった」

加持(もう少し…君たちを見守らせてもらうよ)


しばらく俺たちは話したあと、帰宅することにした。
とくにその後は収穫もなく、ぐだぐだと俺がいじられて終わっただけだった。

長門「彼は本当に格好いい」ニヤニヤ

古泉「わたわたしてましたねー」ニヤニヤ

はぁ、やれやれだ。
まぁ、俺はまた長門を古泉に任せて、佐々木と帰っている。

佐々木「……」

キョン「……な、なんで無言なんだよ」

佐々木「……の前」

キョン「あ?」

佐々木「この前!うそついたじゃないか!」

キョン「はい?」


佐々木「ぼ、ぼくのこと、好きだって言ったのに!」

キョン「お、おい」

佐々木「お、乙女の純情を、なんだと思っているんだ!?」ポロポロ

キョン「なっ!?なななっ、泣くなよ!?」

佐々木「だって…ふぇえー…」

キョン「お、おい…」

キョン「……よ、よしよし?」なでなで

佐々木「ふぇ……」


キョン「いや、俺は別に嘘をついたわけじゃないぞ?」なでなで

佐々木「う……」

キョン「佐々木。お前のことは好きだ」

佐々木「え…」

キョン「恋愛対象……という点でだと…うーん…」

佐々木「興味ないなら…興味ないって…いえばいいじゃないか…」じわっ

キョン「ちちちちち、ちがうちがう!」

佐々木「何が違うんだよ!」

キョン「い、いや、そ、そのだな!あの…あれだ!」

佐々木「なんだよ!」


キョン「う……」

佐々木「……」じっ

キョン「……恋愛対象……では……あ、ある」

佐々木「ほ、ほんと?」ぱぁっ

キョン「か、かもしれない」

佐々木「うっ……」

キョン「あああいやいやいや、まてまてまて、嘘だ。うーそ!」

キョン「……さ、佐々木」

佐々木「なんだよ……」

キョン「す、すすす」

佐々木「……」

キョン「す、ストロベリィなキスをしないか!?」

佐々木「……」

キョン「……」


キョン「……」

佐々木「……」

キョン「……」

佐々木「それ、もっとすごいこと言ってないかい?」

キョン「!!」

佐々木「くっくっくっ。ベタベタだよキョン」

キョン「い、いや、訂正、させてくれ」

佐々木「断る」

キョン「なっ!」


佐々木「お言葉に甘えてっ!」

ちゅっ

キョン「んぶ!?」

ちゅ…れる……っちゅ……

キョン「ぶはっ!?!?」

佐々木「くっくっ……苺の味はしたかい?」

キョン「……よ、よくわからん味だった」

佐々木「なんだいそれ。失礼だよ」

キョン「い、いやその、舌が…その…」

佐々木「初々しくて可愛いね。キョンは。もう十分だよ。ありがと」

キョン「お、……おう?」


俺は呆然と突っ立ったまま、佐々木を見送った。
俺はこの時どんな顔をしていたのだろうか。
いやいやいやいや!思い出すだけで熱くなる!
か、帰って寝よう!
ああっ!なんで言えないんだ!?
というか!!俺は佐々木を…
うわあああっ!わからん!寝る!


古泉「さすが長門さんですね…」ニヤニヤ

長門「とても、初々しい」ニヤニヤ

古泉「なんかやたらぷんすかしてますねぇ」ニヤニヤ

長門「ユニーク」ニヤニヤ


part6に続く

キョン「また使徒か」 part4



511 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/20(火) 14:21:13.61 ID:v1gHvfRMi
次の日

青葉「あれ?タンパク壁のシミ。処理したの?」

日向「え、あ!すっかり忘れてた」

青葉「ちょ、あれ浸食だぞ!急げ!」

日向「あ、ああ!」カタカタカタ

カシュッ

青葉「こ、これって…」

日向「!!」

彼等が見たモニター上には、いつもの文字が浮かんでいた。
PATTERN BLUE


ミサト「どうしたの!?」

日向「はい、昨日連絡したタンパク壁のシミですが、あれは粒子レベルの極小サイズの使徒だったようです」

マヤ「波形パターン青。MAGIの判断も使徒で一致しました」

ミサト「侵入を許すなんてぇー!あたしのせいもあるけど…!」

リツコ「何枚始末書書くのかしらね…」

ミサト「…まぁいいわ。現在状況は?」

青葉「今は停止しています。理由は不明」

ミサト「…至急、パイロット全員と、バックアップを学校から呼び寄せて!」

日向「はい!」


そのころ、学校

キョン「おい、佐々木」

佐々木「……」むすっ

キョン「おいって」

佐々木「なんだい。眠いんだよ。構わないでくれ」

キョン「そういわずにだなぁ…」

レイ「……」ちょんちょん

キョン「お?あ、綾波?」

レイ「緊急召集。使徒よ」

キョン「!?」

ハルヒ、アスカ「待ってました!」ガタッ

シンジ「どこでなの?」

レイ「本部」

全員「…はぁ!?」


ミサト「きたわね」

アスカ「ちょっと!本部に侵入許すなんて!どういうこと!?」

ミサト「えっと…ちょっちね」

リツコ「……呆れた」

シンジ「使徒はどこです!?」

ミサト「日向くん、おねがい」

日向「はい」

カシュッ

ハルヒ「ただのシミじゃない」


ミサト「ところがどっこい。パターン青。使徒そのものよ」

アスカ「これがあ!?」

ハルヒ「こんなもん、エヴァで削って踏んずけて擦り潰して唾はいたら終わりじゃない」

ミサト「そうはいかないのよ」

日向「いまは、停止していますが、少し前までタンパク質と酸素を取り込んで、急激な速度で浸食拡大をしていました」

青葉「ですが、それをなんとか我々が察知できたので、タンパク壁付近の酸素を無くすことで、進行を止めています」


キョン(おい古泉)

古泉(ええ、これはおかしいですね。タンパク壁侵入ということは、恐らくイロウル。ですが、イロウルの初期の弱点はオゾン、O3のはず)

長門(なのに、今回、どうやら積極的にOを摂取していた模様。つまり、O3以外に弱点がある。これは原作ではありえない)

古泉(ですよねぇ)

ミサト「こらそこ!なにしゃべってんの!」

古泉「ふ、は、はい!」

キョン「すいません!」

長門「ご、ごめんなさい」


ピーッ

青葉「!!使徒、行動再開!タンパク壁から、プリブノウボックスに向かい侵攻中!」

ミサト「なんですって!?」

アスカ「どうすんのよ!」

長門「……侵攻進路上のタンパク壁に、プロテアーゼを注入してほしい」

ミサト「…プロテアーゼ?」

長門「現在、使徒はタンパク壁を侵攻中。その際、貴方たちの話を聞く限りではタンパク質と、酸素を取り込んで侵攻を行っていたと。しかし、現在は酸素無しにも関わらず侵攻している。これは使徒側としても辛い筈」

長門「使徒としては、なんとしても侵攻したい。故に、取り込むものを変えた。その対象がおそらく、タンパク質。タンパク質を取り込みながら、さらには増殖。侵攻をしていると考える」

リツコ「なるほど…」

長門「それに対し、どうすべきか、を、考えた結果、プロテアーゼをタンパク壁に注入することを推す。ナノマシンほどの大きさしかないのに、タンパク質のみを取り込んでいるのなら、多少なり効果は見られると思われる」

ミサト「プロテアーゼって?」

リツコ「タンパク質分解酵素よ」

ミサト「それってどうすりゃいいのよ」

長門「要は、パイナップルのエキスをタンパク壁に混ぜこむ」


長門「本当ならば、プロテアーゼその物を培養したものを用意したいところではある。しかし、プリブノウボックスまで侵攻完了するのに恐らくさして時間がかかる物ではない」

長門「もっとも早く、もっとも確実に可能性を求めるのであれば、プロテアーゼを多く含む物のエキス、もしくはそれに準ずる何かを注入してみてほしい」

リツコ「あながち、…いえ、ありえるかもしれないわね」

ミサト「パイナップルで?マジぃ?」

リツコ「ええ、大きさはナノマシンほどしかないのにタンパク質を取り込んでるのよ?ならば、体内のタンパク質、ないし、使徒そのものを止められるかもしれないわ」

長門「そう。プロテアーゼをいますぐ用意しろとは言わない。とにかく、パイナップル。もしくは、パパイヤ」

キョン「な、なんか締まらないな」




ミサト「司令。よろしいですか?」

ゲンドウ「……構わん。パイナップルのエキスをいますぐ用意。その作戦を許可する」

ミサト「ありがとうございます」

冬月「しかし、パインアップルか」

ゲンドウ「話の半分もわからなかった」

冬月「!?お前、本気でいっているのか!?色々教えてやったろうに!」

ゲンドウ「……昔のことは、置いてきた。私にはもう、必要ないものだからな」

冬月「…おまえ……」

キョン「おい、あそこどうにかしなくていいのか」ひそひそ

古泉「随分キャラがちがいますね…」ひそひそ


青葉「ぱ、パイナップルのエキス、注入準備完了」

日向「ポイントまで使徒、あと47で到達」

ミサト「了解、注入、開始!」

ミサトさんの掛け声のあと、タンパク壁にデカい注射器の長い注射針がずぶりとつきささり、中に入っている黄色いエキスがはいってゆく。

古泉「なんか、シュールですね」

キョン「いうな」

日向「注入、完了」

青葉「使徒、残り13で到達」

日向「カウント開始。10.9.8.7.6.5.4.3.2.1」



日向「0」

----タンパク壁
ボコッ
キュウウウウン

青葉「あ、侵攻!停止しました!」

マヤ「さらに、増殖もストップ!寧ろ、数が減っています!」

ミサト「ほんとに!?」

リツコ「すごい…」

長門「……照れる」

冬月「勝ったな」

ゲンドウ「ああ」


長門(まだ……終わりじゃない)

キョン「まだ、だよな」ひそひそ

古泉「ええ」ひそひそ

アスカ「なーんだ。つっまんないの。あたしら出番無しじゃないのー」

ハルヒ「そうね。まったく、人騒がせな使徒ね」

キョン「使徒なんだからそりゃあ人騒がせだろうに」

ハルヒ「うるっさいわね!」

ミサト「そのまま次のプロテアーゼも注入!注入を続けて使徒を殲滅!」

日向、青葉、マヤ「了解」


次いで、第2射が射ち込まれた。
ずぶりと針がはいり、エキスがどんどん入ってゆく。

青葉「終わりか」

日向「だろうなぁ…」



しかし、画面に映った使徒の大まかな位置の画像を見ると、少しずつ、使徒が増えていた。

キョン「ミサトさん!あれをみてください!」

古泉「使徒が、増えていますよ!」

ミサト「なんですって!?」


キョン「なんでだ!パイナップルをうちこんだのに!(棒)」

古泉「ええ、ありえません…まさか、これは進化!?(棒)」

リツコ「…進化…!?そうか、この使徒、異常な速度で進化をしているんだわ!」

リツコ「これならなにをしても無駄…どうすれば…」

青葉「使徒!プリブノウボックスに侵入!模擬体に侵入しています!」


リツコ「なんですって!?」

青葉「模擬体からシグマユニットを汚染しています!こんなバカな!」

リツコ「知恵を身につけたというの……?」

キョン「パイナップルすげぇ」



長門「このまま放置すれば、使徒は物理的なだけでなく、情報的にも---」

青葉「!?あ、保安部からの不正アクセス!?ほ、保安部のメインバンクから、MAGIがハッキングされています!」

リツコ「なんですって!?」

キョン「なんてこった!MAGIがやられちまったら!(棒)」

古泉「ええ、大変なことになりますよ…!(棒)」

ハルヒ「どーすんのよっ!?」

アスカ「このまんまじゃまずいじゃない!」

長門「……」




長門「私に、任せてほしい」


リツコ「え?」

キョン「おい!長門、ちょ、まて、」ひそひそっ!

古泉「なにを考えているんですか」ひそひそっ!

長門「もし、この使徒が周りの環境に適応して進化し続ける物なのだとしたら、これは、むしろ好機。進化の行き着く先は?赤木博士」

リツコ「し、死。かしら」

長門「そう。つまり、こちらから、進化を促す、促進剤のような物を本体に投与したら?」

リツコ「!!死をも促せる!」

長門「そう、しかし、恐らくだけど、今回の使徒は、進化促進プログラムを作り出し、それを撃ち込むという流れの中、進化促進プログラムを作り出すという大きなタイムロスは致命的。だから」

長門「私は、使徒を食い止める。そのうちに、貴方は進化促進プログラム、そう、云うなれば自壊プログラムの作成をお願いしたい」


リツコ「使徒を食い止める!?ありえないわ!使徒の演算能力を見たでしょう!?」

長門「本部の全コンピュータの使用限限を私に一時的に一任してほしい。私の演算能力ならば、微かながら、使徒を上回れる」

リツコ「私の演算能力って貴方ね!」

長門「信じて」

リツコ「…!」

リツコ「……司令」

ゲンドウ「…彼女に、本部の全コンピュータの使用限限を一任。赤木博士は自壊プログラムの作成。構わん。許可しよう」

リツコ「……。わかりました。では、長門さん。お願いします」

長門「任せて」


し、使用権限ですごめんなさい

青葉「!使徒がバルタザールをハック!本部自爆を提訴しています!…バルタザールの提訴!カスパーとメルキオールにて否決!」

ミサト「自爆…ですって?」

リツコ「有希。任せたわよ。急いでね」

長門「……」こくん

キョン「そんな無茶なことできんのか」

長門「可能。今回の場合仕方がなかった。画面の使徒の浸食スピードと、原作アニメの浸食スピードとを計算して見た。
しかし、浸食スピードも、進化能力も、原作のそれよりも約2.7倍早い。このことから、原作のやりかたでは間に合わない」

キョン「なるほど」

アスカ(有希ってすごいのね…)ひそひそ

ハルヒ(あたしの団員だもの!)ひそひそ

シンジ「……全然わかんないや」



古泉「しかし、使用権限云々はともかく、どうやって?」

長門「全コンピュータのCPU、及び演算装置をリンク。一時的にほぼ全てのシステムを使徒を食い止めるためにベクトル変換する」カタカタカタカタカタカタカタ

キョン「?意味がわからん」

古泉「ようは、八方美人プレイをしていたのを、メインヒロインにしぼって攻略するってことですよ」

キョン「すげぇわかった。ありがとう」

古泉「いえいえ」

長門「全コンピュータリンク完了。伊吹マヤさん、手伝って貰える?」

マヤ「あ、はい、任せて!」

青葉「……」

日向「……」



リツコ(……)カタカタ…

リツコ(母さん……急がなきゃ)カタ…カタカタ

キョン「いまの状況はどんな感じなんだ?」

長門「MAGIへの侵入率をパーセンテージで表すならば、53.68。本来ならば防壁に阻まれる筈。しかし、それは発生していないことから、防壁を潜り抜けていることがわかる。しかし、MAGIには最終防壁として仮称、防壁00から防壁108までがある」カタカタカタカタカタカタカタ

キョン「ほう」

長門「しかし、そのうちの59が浸食された。防壁への浸食スピードは7秒間に一枚。よって、防壁00から66までは破棄。その後、防壁プログラムの残りを繋ぎ合わせて強力な壁を作り出す」カタカタカタカタカタカタカタ

喋りながらもカタカタとキーボードを打つ長門。
一つ押すたびに司令室のモニターにウィンドウが飛び出しては消え、文字列が並び、ポップアップがでては消える。

キョン「ぜんっぜんわかんねーな」

シンジ「僕もだよ……」

アスカ(すごいってことしかわっかんないわ)

みくる「……」うとうと

ゲンドウ「……」うと…

冬月「碇!」

ゲンドウ「…!」びくっ


青葉「くっ、ダメだ有希ちゃん!メルキオールがもう!」

長門(あとすこし…)カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

長門「いける」カタンッ!

MAGIの意思を表示した画面に広がる、使徒を示す赤い部分が、ぴたりと止まった。

キョン「おお!」

長門もどうやら疲れているようで、頬に汗がついている。

キョン「だ、だいじょうぶか」

長門「問題ない。しかし、油断はできない。このプロテクトが持つのはおそらく、約2分ほど」

古泉「短い…ですね」

長門「出来合いのもので作った粗だらけの壁に、そんなに防御力があるとでも?」

古泉「す、すいません」

ハルヒ「つまりどういうこと?」ひそひそ

アスカ「あ、あたしにきかないでよ!」ひそひそ


ゲンドウ「つまり、どういうこと?」ひそひそ

冬月「わ、私に聞くんじゃない」ひそひそ

長門「続いて、使徒に大して逆ハッキングを行う。これは自壊プログラムを撃ち込む時のハッキングとは別の方法でハッキングする。これは、進化されると面倒なため。
こちらに侵入してくる回路に接続するのではなく、使徒の裏をかく。使徒はこちらへの侵入のために、前面にプログラムを展開している。つまり後ろは手薄」カタカタカタカタカタ

長門「いうなれば、バックハック」カタンッ

キョン「つまり?」

古泉「前からだとガードが硬いんで、いきなり後ろから襲う、ということですね」

キョン「ああ、なるほど。わかった」

長門「伊吹マヤニ尉。手伝いをお願いしたい」

マヤ「任せて!」



リツコ(もう少し…、もう少しこらえて頂戴、有希…!)

リツコ「あとは、こことここ…」

日向「!防壁突破!使徒、行動再開!メルキオール浸食完了まで、残り23!」

シンジ「まだできないの!?」

長門「もう少し…」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

マヤ「回線、使徒を目標にセット。いけます」カタカタカタカタカタ

長門「侵攻、開始」カタン




メルキオールに残っていたのはすでに猫のひたいほどの面積のみ。
しかし、ギリギリのところで、長門が押し勝った。

青葉「使徒……一時停止……」

キョン「あぶ……あっぶねぇー!」

長門「油断は禁物。あとは、赤木博士次第。この手段も、あまり持たない」

古泉「……赤木さんに託されましたね」



リツコ「あと、は…」カタカタカタカタカタ

リツコ「これ、だけ」カタカタカタ

リツコ「……」カタカタ

リツコ「できた!」カタン!


青葉「あ、ダメです!もう持ちません!」

日向「ダメだ!使徒、侵攻再開!メルキオール、完全制圧されました!」

ミサト「はやく……リツコ!」

リツコ「待たせたわね」

ミサト「リツコ!」

シンジ「リツコさん!」

キョン「おおおっ!」

青葉「急いで!カスパーが制圧されるまで、あと16!」

アスカ「は、はやく!」

ハルヒ「急いで!」


キョン「リツコさん!」

リツコ「はいはい」

日向「カスパーが!ああ!残り、5.4!」





長門「大丈夫」





青葉「3.2!」



リツコ「ええ、あと、1秒近く、余裕があるもの」



日向「1!!!」


カタンッ


ピッピッと最後の緑色の部分が赤になりかけるところで、赤と緑で点滅したまま、止まっていた。
時間が止まったかと思うような感じだったね。
その後、すぐ、緑色の部分がいっきにMAGIの画面に広がった。

MAGI「自律自爆が、否決されました。否決。否決。否決」

キョン「や…」

シンジ「…うわ…」

古泉「勝ったぁああああああ!」

キョン「よっしゃああああ!」

アスカ「は、はは…勝てた…の?」へた

ハルヒ「みたいね…」へたっ

リツコ「……ふぅ……」

ミサト「よくやったわよ。あんたは。お疲れ。有希もね」

長門「……ん」


その後---

静まり返る司令室で、誰かいるわけでもなく、MAGIの本体がせりでていた。
MAGIの中には、赤木リツコがいた。

リツコ「…母さん……」

リツコ「最後まで残ったのは、カスパーか」

リツコ「カスパーは母さんの女である自分」

リツコ「母さんは……最後まで女であることを守ったのね……」

そっと、赤木ナオコの脳がある場所に、リツコが手を当てる。

リツコ「…母さん…」


part5につづく
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