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キョン「また使徒か」 part7



883 名前: ◆UqSHFgvvQ2 [] 投稿日:2009/10/21(水) 00:52:36.59 ID:gXJwwDOpi
次の日
学校

シンジ「あれ?なんで2人してケガしてんの?」

トウジ「なんやーなかよしコンビがケンカかいな」

古泉「鈴派らくんはシカトするとして、僕のケガは大したことではありません。ただ」

キョン「!!」

古泉「彼がとある事情ですっ転びましてねえ」ニヤニヤ

長門「あれは、それはそれは盛大な転び方だった」ニヤニヤ

キョン「おまえら!」

佐々木「さすがの僕も、笑うところだったよ」ニヤニヤ

キョン「佐々木まで!?」

カヲル「やっ、おはよう。お?みんなして
なにニヤニヤしてるんだい?」

古泉「いえ、昨日の転び方についてちょっと」

カヲル「ああ、あれか。盛大だったね」ニヤニヤ

キョン「おまえが元凶だろうに!」


ハルヒ「なになに?面白いはなし?」

アスカ「ききたいききたい!」

キョン「なんでお前らはこういうときだけ仲がいいんだ!」

レイ「……」

みくる「平和ですねぇ…ね。綾波さん」

レイ「……そうね」

カヲル「ん?……」

キョン「どうした、真剣な顔して」

古泉「まさか」

カヲル「ちょっとトイレ」

キョン「おい!」

古泉「はぁ…」


同時刻、ネルフ本部

青葉「!第三新東京市上空!未確認物体確認!」

ミサト「ええ!?」

日向「これは…」

マヤ「パターン青!使徒です!」

ミサト「!!」

青葉「モニター、でます!」

カシャッ

第三新東京市上空---
ゴウン…ゴウン…
フォウオオオオン…フォウオオオオン…フォウオオオオン

カシャッ

ミサト「なにこの形。使徒にしちゃわりかし綺麗じゃない」

リツコ「そう……かしら?」



レイ「……はい、もしもし。はい。……はい。わかりました」

レイ「…緊急召集よ。すぐに本部に集合。私は先に行ってるわね」

アスカ「…使徒!?」

レイ「らしいわ」

キョン「はぁ…大げんかのあとだってのに…また使徒か」

古泉「ふふっ頑張ってくださいよ」

キョン「やれやれだ」


数十分後
ネルフ本部

アスカ「使徒!?」

ミサト「ええ、これよ。日向くん」

日向「モニター、でます」

カシャッ

ゴウン…ゴウン…
フォウオオオオン…フォウオオオオン…フォウオ

カシャッ

キョン(ラミエル…か)

古泉「これはこれは…なんとも綺麗なかたちですねぇ」

ミサト「でしょう?」

リツコ「わ、わからないわ」


ミサト「はい、とにかく。使徒の攻撃手段がわからない以上、まずは発進させて見ないことにはなにもわからないわ!」

キョン「むっちゃくちゃいいますね」

アスカ「さ、さすがに、怖いわよ?」

ミサト「さすがに、全機で出て行って、予想外の攻撃を受けてしまった場合の損失はかなり大きいわ。…そっこっでぇー」

ミサト「まず最初に、様子見でエヴァを一機投入。敵の攻撃手段の確認、できればそのまま殲滅を行います。使徒の形状が今までとは全然違う上に、先のサイケデリックなお目目とは違って、攻撃手段の予測もできないわ」

ミサト「これほど重要な任務よ。やりたいひと、居るかしら?」

しーん…

ミサト「よねぇ……よし、私から推薦するわ!」

キョン(さて…誰を推すんだ?)


ミサト「今までの功績、及び、様々な面から考慮するとー…んー…」

ミサト「そうね…。シンちゃん。お願い」

シンジ「えっ!?え、えええ!?ぼ、僕ですか!?」

ミサト「そうよー。なんだかんだ、実績あるしね」

シンジ「そ、そんな…」

キョン(ここにきて原作通り!?)

古泉(どういうことでしょうか…)

シンジ「……まぁ、言われればやります。パイロットですから…」

ミサト「よっろっしぃ~。シンちゃんなら失敗しないとわかってるからお願いするの。よろしくね」

シンジ「…わかりました。じゃあ着替えてきます」

ゴファッ
ゴファンッ

キョン「じゃあ俺たちも行きます」

ミサト「よろしくね」


キョン「ミサトさん…なに考えてんだろうな」ぎゅっぎゅっ

俺がプラグスーツに、手を入れ、手の部分にしっかりと手を詰めながら聞いた。

シンジ「さぁ?……ミサトさんは時々、よくわからないから」しゅるしゅる

キョン「そうなのか?」

シンジ「僕を…どう思ってるのか、わからないんだ」しゅるっ

キョン「ほう…」ぎゅっぎゅっ

シンジ「僕のことを、哀れんでるのか。それとも、同情なのか。ただのパイロットだから、面倒みてくれてんのか」

シンジ「わからないんだ」

キョン「無駄なこときにするんだな」きゅっきゅっ

シンジ「無駄って…」ぎゅっぎゅっ

キョン「お前とミサトさんには、絆がある。それは、保障してやる」

キョン「だから、信じろ」プシューッ

シンジ「……へへっ。ありがとう。キョン」プシューッ


シンジ「じゃあ、先に行くね」

キョン「おう」

ゴファッ
ゴファン

古泉「……」

キョン「なーにニヤついてやがる」

古泉「随分と…酷なことをなさいますね」

キョン「……信頼できる友達。2人じゃすくねぇだろ。だから、俺も参加してやるのさ」

古泉「いえいえ、違います、貴方、これからなにが起こるのかわかっててあんなことを?」

キョン「……あ」

古泉「ほんと、バカですねぇ…!」


ミサト「準備いい?」

シンジ「…はい!」

マヤ「A10神経接続。異常無し」

みくる「オールナーブリンク異常無しでっす!」

キョン「遅かった…!」

古泉「あぁ……鬱展開が目に見える……」

マヤ「絶対ボーダーライン。突破」

青葉「エヴァ初号機、起動」

みくる「第一ロックボルト!はずせっ!」

「第一ロックボルト、はずせ」

みくる「第二ロックボルト、はずせっ!」

古泉「どーするんです?」

キョン「……どうしよう」


長門「出撃地点。設定完了」

カシュッカシュッカシュッカシュッカシュッカシュッカシュッカシュッカシュッカシュッ!

みくる「進路クリア!オールグリーン!」

ミサト「エヴァ初号機!リフトオフ!」

バチンッ!
ビシュンッ

古泉「……」

キョン「すまんかった。ほんとすまんかった」



シンジ「キョンの言葉…嬉しかった」

シンジ「気張らなきゃ……!」


ゴウウウウウッ!
ガコッンッ!

みくる「最終安全装置、解除っ!」

ミサト「いい?なにがくるかわからないわ!最初からATフィールド全開、最大出力でいきなさい!」


フォオオオオン…フォオオオオン…フォオオオオン…


シンジ「はいっ!ATフィールド、全開!」

シュウウウン!


フォオオオオン……ギギッ


青葉「!?」

ミサト「どうしたの?」

みくる「し、使徒、内部にっ、高エネルギー反応っです!!」

ミサト「!!シンジくん!!」


シンジ「…え?」


ギギギッ…キイイッ…キュン、キュン…カギンッ!


みくる「使徒っ、変形!なんか、上下にまっぷたつになりましたぁっ!?」

青葉「エネルギー、エヴァ初号機に向け、収束!」


イイイイィィィィアアアアアオウアアアアアア


パシュッ

ミサト「避けてぇっ!!」

シンジ「えっ…」

ゴウッと重いような、軽いような不気味な音がした。赤紫色の明るい光がエヴァ初号機に向けて一直線に伸び、そのあと、すぐに変化は起きた。

シンジ「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!あああああああああっ!!おああああああああああい!!」



シンジ「あ、あつっ…あああっ!あつい!降ろして!降ろしてよおおおおお!うあああああああああ!!あ、ああああああ!助けて!助けて!あああ!!おああああああああ!!」

ミサト「爆砕ボルトに点火!!エヴァを早くひかせて!!」

みくる「ははは、はいぃっ!!」

ばふんと、ビルの付け根に搭載されている爆砕ボルトに点火され、エヴァ初号機の足元がずんと落ちる。

そのままエヴァ初号機はジオフロントに落ち、回収された。


ネルフ本部
緊急治療室---


ミサト「じゃ、よろしく頼むわよ」

ゴファッ
ゴファン

キョン「シンジは!?」

ミサト「命に別状はないわ。ただ」

アスカ「あのバカが立ち直れるかが問題よね…」

レイ「……大丈夫でしょ。碇くんなら」

アスカ「はっ。あいつはあたしらみたいに神経図太くないのよ。またビビって、にげるわよ」

キョン「……信じるしかなかろう」

古泉「……」

アスカ「そうね」

レイ「……」


古泉「信じるしかなかろう…とは、よくいえたもんですね」

キョン「……すまん」

古泉「僕に謝られても困ります。一番傷ついているのは彼ですから」

キョン「そうだな……」

キョン「……すまん…シンジ」


ネルフ本部
作戦会議室

マヤ「先ほど、ヒトナナマルマルに、零号機による、長距離射撃を試みました」

カシャッ

マヤ「しかし、」

カシャッ

マヤ「相転移空間が視認できる程、ATフィールドは強烈」

カシャッ

マヤ「スナイパーライフルによる、長距離殲滅作戦遂行は実質上無理です」

ミサト「攻守パーペキの空中要塞…か」


ミサト「リツコ、奴のATフィールドぶちぬくには、どうしたらいいかしら?」

リツコ「スナイパーライフルが効かない、ということは、現存する基本的な物理兵器では役に立たないでしょうね」

長門「もし、強力な電力があるならば、荷電粒子砲などが有効と思われる」

リツコ「バカいわないで!ポジトロンライフルの耐用電力程度じゃ、あの相転移空間は貫けないわよ!」

ミサト「……あ、いーい案があるわー」

リツコ「なによ」

ミサト「んっふっふー……ちょーっちねぇー」

リツコ「?」

ミサト「あ、もしもし、あ、うんうん。あーそれでね、用件なんどけどー」


戦略自衛隊
技術開発部

ミサト「んっふっふー」

「……」

ミサト「ネルフ、特務権限により、試作自走陽電子砲を徴発します」

「ですが、これは試作品で…!」

ミサト「ネルフなら大丈夫よぉー。さ、レイ」

ガコンッ

「うわああ!」

ミサト「ご協力、感謝します」


リツコ「しっかし、むちゃくちゃいうわね」

ミサト「うちの技術研ならできんでしょ。うまいこと改造してくれるわ」

リツコ「そうね。で?この自走陽電子砲。どうするの?ネルフの電気全部使う、なんて言わないでしょうね」

ミサト「へ?なにいってんの」


ミサト「世界中から、力を借りんのよ」

リツコ「はぁ?」


マヤ「現在、使徒は使徒の体の底部がねじれて伸びており、それをドリルのように回転させて、ジオフロントを目指している模様です」

ミサト「了解。さっきの話はもう通った?」

日向「ええ。通りました」

ミサト「そっ。ならあとは技術研の連中ね」

「葛城三佐!中継器、連結器、その他諸々の部品到着しました!」

ミサト「あとどれくらいかかりそう?」

「三時間もあれば…!」

ミサト「遅いわ。二時間で作って」

「は、はっ!」

ミサト「それでは!ただいまより、本作戦を、ヤシマ作戦と呼称します!」



シンジ(……ここは……)

シンジ「……また、知らない天井だ……」

ゴファッ
ゴファン

シンジ「…あ、綾波……うわわわっ」ばばっ

レイ「…別に、見ないわよ」

シンジ「そ、そういう問題じゃないんだけどなぁ…」


レイ「作戦内容を発表するわよ」

レイ「本日、フタマルマルマル。エヴァ初号機の起動準備。フタマルサンマル。初号機を配置にセット。及び、零号機がやや前方にて待機。弍号機は…」

シンジ「ちょ、ちょっと待ってよ…」

レイ「……なに?」

シンジ「ぼ、僕は、またあれに乗らなきゃいけないの?」

レイ「それはそうでしょう?あなたは、パイロットだもの」

シンジ「で、でも!みてよこのアザ!しん、し、死んじゃうかもしれないんだよ!?」

レイ「……あなたは死なないわ。私が守るもの」

シンジ「で…でも!!」

レイ「……それでもいやなら。寝てれば。私が初号機に乗
る。サポートはキョンくんや、惣流さんがいるし」

レイ「いつまでも、寝てなさい。…さよなら」

ゴファッ
ゴファン

シンジ「……っ……!」



レイ「……なにしてるの」

キョン「ぎくっ」

古泉「びくっ」

レイ「盗み聞き?」

キョン「いやいや、そういう訳じゃあないんだがな」

古泉「やっぱりナマは違いますねぇ、と…」

レイ「呆れた…。キョンくん。早くプラグスーツに着替えたら?」

キョン「お、おう」

レイ「彼、使えるかわからないし」

キョン「……」

キョン「ちょっと、待ってろ古泉」

古泉「あ、ちょっと!」


ゴファッ
ゴファン

キョン「よう」

シンジ「……キョン」

キョン「さっきはすまんかった。無責任な事いって」

シンジ「別に……気にしてないよ」

キョン「……ミサトさんが悪いんじゃない」

シンジ「……っ!そんなこと!わかってるよ!」

キョン「…!」


シンジ「そんな…ミサトさんのせいじゃないことくらい、わかってるよ」

シンジ「けど、…キョン、言ったじゃない」

シンジ「ミサトさんを信じろって」

シンジ「そしたら…これじゃないか!!やっぱり僕は向いてないんだよ……向いてない……!」

キョン「……チッ」

シンジ「え?」

キョン「甘ったれんなよ」


キョン「お前みてると、なんかモヤモヤすんだよ」

キョン「なんで僕が、どうして僕が、僕は関係ないのに」

シンジ「……」

キョン「どっかの大馬鹿にそっくりなんだよ」

キョン「おい、シンジ」

キョン「今回の作戦。絶対成功する、信用してくれなくてもいい。けど、これはほんとのことだ」

キョン「絶対に勝てる。けど、それにはお前が参加するっていう条件がいるんだ」

キョン「のめるか?」

シンジ「……」

キョン「まぁゆっくりきめろ。じゃな」

キョン「……おい、シンジ」

シンジ「なんだよ」

キョン「…俺はお前の友達だ。信じろ」

シンジ「……」

キョン「…まぁ、あのあとだから無理もないな。すまん。じゃな」




古泉「なかなかなセリフをはけますねぇ」

キョン「ほっとけ」

長門「しんじろ(キリッ)」

古泉「友達だからな(キリッ)」

長門、古泉「「……」」ニヤニヤ

キョン「こいつら…」

古泉「ま、綾波さんの言葉でこころは少し開いているはずですし、あなたの判断は、今回ばかりは正しいですね」

キョン「ほっとけ」


ネルフ本部
更衣室

キョン「あーあっと。どうせでねーのに着せられるのか」ぎゅっきゅっ

アスカ「文句いってんじゃないわよ。もしものことがあったときのバックアップでしょ」しゅるしゅる

ハルヒ「もしもがないのが、一番なんだけどねぇ」しゅるっ

レイ「……」しゅるるっ

キョン「はぁ、まあ、何事もないだろ」

アスカ「あのバカ、来るかしら」

キョン「くるさ」

キョン「俺の友達だからな」プシューッ

アスカ「お熱いこってー」プシューッ

ハルヒ「きもちわるっ」プシューッ

キョン「おまえらな!」


ミサト「着替えおわったわね。現在、ヒトキューヨンマル。シンジくんは?」

キョン「まだ来てませんね…」

ミサト「……(変更も考えなきゃ…か)」

レイ「……」

古泉「呼んできましょうか?」

ミサト「いや、いいわ。休ませてあげて」

キョン「…チッ……」

長門「……くる」

ゴファッ!
ゴファン

「はぁっ……はぁっはぁつ……くっはぁっ…」

キョン「……!!」

思わず、ニヤけちまった。
やっときたか。バカ野郎。

シンジ「碇、シンジ……遅れました!」

ミサト「…!よし、ヤシマ作戦!開始するわよ!」


ミサト「準備いいわね」

シンジ「はい」

ミサト「シンジくん、貴方はその格好のまま、ただ前をみていてちょうだい。ポジトロンスナイパーライフルの充電がおわる前に、コックを引いて発射準備、あとは、中心にセンサーが重なったら…撃って」

シンジ「……はい!」

シンジの乗る初号機のモニターに、ぴこんと文字が浮かぶ。

シンジ「なんだよ、キョン」

キョン「気張れ」

シンジ「……うん!」


僕に出来るんだろうか。
出来るのか。…僕の両肩に世界は重すぎる。
けど、僕がパイロットなんだ。
死ぬのは怖い。
けど、みんながいる。
僕の、唯一の居場所なんだ。
エヴァに乗っていれば、キョンとも、みんなとも、仲良くできる。
…死にたくない。

だから、戦うんだ。

ミサト「中継器!全機、起動!」

「中継器、全機起動!」

第三新東京市
「本日9時、大規模な停電が発生します。なにとぞ、ご理解の事」

北海道富良野
「の事、よろしくお願いします」

京都 宇治
「本日、大規模な停電が発生します」


シンジ「綾波、頼んだよ」

レイ「……ええ」

シンジ「………」

刻一刻と時が迫る。
ポジトロンスナイパーライフルの存在に気づかれないように、戦略自衛隊の力を借り、ポジトロンスナイパーライフルの充電完了を待つ。

ミサト「全連結機、リンク!」

「全連結機、リンク!」

僕に……出来るのか。何度も問いかける。
その度に、
「気張れ」キョンの言葉と
「私が守るもの」綾波の言葉が頭をよぎる。

シンジ「……」

ミサト「連結機より中継機に電力供給!そのご、ポジトロンスナイパーライフルへの供給開始!」

「了解、連結機から、中継機へ、接続」

ブシュゥと嫌な音を立てながら、ばちばちと連結機の電力が中継される。

「連結機から中継機、完了。続いて、本体への供給、開始」




ぶすぶすと焼ける音。
即興で作ったのだから仕方がない。
くるくると形を変えながら戦略自衛隊へ攻撃を行う使徒。
もう少し…もう少しだ。

「供給、78%まで完了」

ミサト「コック、引け!」

ガコン。
ポジトロンスナイパーライフルのコックをがちゃりと引く。
これで、装塡完了だ。

「本体から、弾丸への中継、開始!」

キイイイイイと音を立てるライフル。
青光りするこれを、この全ての力を。
全人類の、叡智を。

「充電、完了!」

ゴフッと音がし、充電が完了する。

リツコ「誤差修正、自転軸、及び不確定変化の予測。完了。発射まで、5.4.3.」

シンジ「……」


リツコ「2.1」

ピピッ

シンジ「いっけええええええええええ!」

カチッ。



…ッパウッ!

物凄いスピードで青い光が使徒に伸びる。
それは一瞬だった。
呆気なく、それは終わった。

ゴゥッ……
ギイイイアイイイイイアイイイアアアアアア

後方にびきびきとトゲを出しながら叫ぶ使徒。
終わり、か。

キョン「バカ野郎!!まだだ!!」

シンジ「え……」


青葉「…!使徒内部に、高エネルギー反応!」

ミサト「なんですって!?」

長門「使徒は、健在」


バキッパキパキパキパキパキッ!
ガキンッ!

マヤ「使徒、円周部を加速しつつ、変形!!荷粒子砲来ます!!」

キュオオオン、キュオオオン、キュギュギュキュ…

ピギイイイィィィアアアアアアアアイイイイイ…

パウッ

ミサト「シンジくんっ!!!」


凄まじい火力なのは、いうまでも無かった。
使徒の放つ、恐らく最大級の攻撃。
山を溶かし、かなり大きな山ですら、すでに耐えきれなくなり、じりじりとこちらがわに盛り上がって来ている。
ぷわっ、と溶けた岩などが吹き上がり、山に大きな穴があいた。
それと同時に、使徒の粒子砲は、僕をめがけて飛んでくる。
死ぬかもしれない…。
死にたくない。


レイ「ぼさっとしてないで、再装填なさい!」

シンジ「え!?」

ガキィン!
綾波の零号機が、使徒の粒子砲を巨大な盾で弾く。
盾ですらもう溶けて来ている。

シンジ「綾波!」

レイ「早く!時間がないのよ!葛城三佐!」

ミサト「あ、…ポジトロンスナイパーライフル!再充填!」

「は、はっ!連結器、起動!」


はやく…はやく充電を……!
早くしないと、綾波が!

ピピピピピピ

センターマークが目まぐるしく動く。

リツコ「まだなの!?」

ミサト「るっさいわね!やってるわよ!」

「連結機から、中継機、中継機から、本体へ!」

はやく、はやく、はやく!

その時だった。

キョン「なんっ…だありゃ…あり得ねぇ!」

使徒は、粒子砲をうちながら、めきめきと形を変えてゆく。


キョン「長門!」

長門「あの変形は劇場版にもない。確実に、新モーション」

レイ「なにを訳のわからないことを…きゃっ!?」

ぴたりと光線が止んだ。

シンジ「ミサトさん!!」

ミサト「充電率、75%よ!コックひいて!」

コックをひく。
いそげいそげいそげいそげいそげいそげ!

キョン「ありゃ、なんなんだ…」

コアが中心にあり、剥き出しの状態。
コアの前面、つまり、エヴァ初号機がいる側に、頂点を向けた大きな三角錐。
コア後方に、細かい三角錐が環状にならんでいる。

キョン「あんなのみたことがないぞ…!?」


キュンキュン…キュイッキュキュッ…

後方の三角錐から、光線が前方の三角錐の頂点に向けて走る。
前方の三角錐にゆっくりと光が収束して行く。
光線の間隔がゆっくりと早くなるとともに、後方の三角錐が回転する。

ギュイイイイイイイ

長門「……聞こえる?」

キョン「おい、長門、ありゃまずくないか!?」

長門「確実に危険。綾波レイ単独では抑えきれない」


後方の三角錐からは光線が走り続け、回転も早くなる。
使徒は巨大な光の三角形となった。

まだかっ……
ぶすぶすと音がする。
焼ける音。

ミサト「まだなの!?」

青葉「接続回路に熱異常!!電力損失が半端じゃありません!!充電に支障!」

ミサト「なんで…!」


長門「あなた、もしくは誰かしらのサポートが必要」

キョン「だがっ!」

長門「あなたには盾がない。盾の用意が足りなかった。盾を持っているのは綾波レイの零号機のみ。あなたたちはATフィールドだけ。サポートは、事実上不可能」

キョン「くっそ……!」

長門「綾波レイを、信じるしかない」


キョンのコックピットに、ピコんと音がし、通信が入る。

キョン「…綾波?」

レイ「話。聞いてたわよ」

キョン「!!」

レイ「秘密の話をするなら、通信回線の閉じ方くらい覚えるのね」

キョン「……綾波」

レイ「……安心して。碇くんは、私が守る」

キョン「……!!」

レイ「それじゃ」

ひゅんと通信がとぎれる。

キョン(くっ……やっぱり生だと感動する……)


ミサト「まだなの!?」

青葉「電力損失を他部分から補充、のこり2.5で発射準備完了です!」

シンジ「はやくっ!!」

収束が止まる。
後方の三角錐は回転したまま、前方の三角錐は光り続ける。
今度は、前方の三角錐が凄まじい回転をする。


ピギイイイイィィィィィィウアアアアアアアア…

ドゴッ!

綾波まで、一瞬だった。
綾波の盾が一気に溶解を始める。
物凄い光とともに。

レイ「くっ……ああっ!!」

シンジ「綾波っ!!」

リツコ「照準合わせて!!」

はやく、はやく!!


センターがゆっくりと使徒を捉える。
誤差を修正しながら。

ピピッ

センターのポイントのズレが修正され、中央部、使徒のコアに合わさる。

シンジ「いっっっけえええええええええええええ!!!」

カチッ

ヂヂヂと焼ける音の後、先端から閃光がうちだされる。

キョン(たのむっ…!)

ハルヒ(……!)

アスカ「おねがいっ…!」

綾波の盾を、ポジトロンスナイパーライフルの弾がうしろから貫く。
バチンと大きな音のあと、使徒の攻撃をぐぐっと押し返す。
行け!
強い思いで、トリガーを思い切り押す。
意味は無い。
ただ、強く押していた。


シンジ「いけっ!いけっ!いけっ!いけっ!いっけぇぇっっ!!!」

僕が叫ぶと、使徒の攻撃がバチンと弾け飛び、ライフルの光線が使徒に向けて一直線に走る。

ゴフッ

鈍い音が、光線が使徒に届いた時に響いた。

ギッ…ピギイイイイイイイイイイイッ!!!

ぶしゅぶしゅと血?のようなモノが後ろの建物に飛び散る。

ひゅ……ご……ごんっ……

その後、使徒がゆっくりと地面に落ちた。

シンジ「……」

キョン「や、やっ」

ハルヒ「やったああああああっ!!」


シンジ「…はっ……綾波!!」

零号機のもとへ走って近寄る。
盾でも抑えきれなかったのか、零号機の体もかなり溶解していた。

シンジ「綾波!」

零号機の背面のエントリープラグ固定板を外し、エントリープラグを取り出す。
このままじゃ、綾波が……


キョン「たのむ!!長門、零号機のとこの回線こっちにまわしてくれ!!」

長門「無理」

キョン「なんで!!」

長門「私達でみる。貴方はおあずけ」ニヤニヤ

古泉「おやおや」ニヤニヤ

キョン「こんっちくしょおおおおお!」


綾波!綾波!
エントリープラグの緊急開放用のハンドルを持ち上げる。

シンジ「あっ……つ!!ぐ、っくうう!」

熱い。けど、綾波はこんなもんじゃないんだ。
ぐぐぐとゆっくりとだが、ハンドルを回し、エントリープラグを開ける。
途端に中の熱気がむわっと僕をおそう。

シンジ「綾波!!綾波!!」

レイ「……う……」


シンジ「……はぁあっ……生きて……よかった……」

レイ「……碇……くん」

シンジ「…でてく際に、……さよなら、なんて…言うなよ…そんな、そんな…悲しいこと……いうなよ……」

ぽたっ、ぽたたっ

僕の涙が、綾波の足に落ちて伝う。

レイ「……ごめんなさい。こういうとき、どういう顔をすればいいかわからないの」

そういう綾波の哀しそうな顔を見て、僕は、

シンジ「……笑えば……いいと思うよ」

そう言った。
すこし、綾波はびっくりしたような顔をして、その後、ぎこちないけれど、ちゃんとえがおを見せてくれた。


古泉「……」ぽろぽろ

長門「……ぐすっ」

キョン「くっそおおおおおおおおおお!」


その後は、ミサトさんに褒められて、綾波は病院に。
アスカはなんかぷんすかしてて、涼宮さんは僕を褒めちぎった。
古泉くんと長門さんは、僕によくやったと泣きながら言ってくれた。
嬉しかった。
キョンは、なんかよくわからないけど、悔しそうに泣きながら、僕の肩をぽんぽんと叩いてよく勝ったな、と言ってくれた。
そんなに活躍できなかったのが悔しかったんだろうか。



キョン「覚えてろよ、お前ら…」

古泉「……だって長門さんが!!」

長門「!?私のせい!?」

キョン「お前らな!!」


part8に続く
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